サカナの辞意

ADHD持ちが映画や漫画を語るブログです。

【映画感想】ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 感想

※批評でもレビューでもありません。ただの感想です。

 

11月11日、TOHOシネマズ新宿にて観覧。


かつてアベンジャーズは言った。「日本よ、これが映画だ」と。ならばANEMONE エウレカセブンハイエボリューションはこう言おう。「アメリカよ、これがジャパニメーションだ」と。あ、来週ヴェノム見に行きます楽しみです。

 

チケットは予約済み、新宿には到着している。早く観たい。観たい。観たい。いや、焦るな、過度に期待するな。ハイエボ1の例があるからな。しかし期待せずに居られるだろうか。あんなPV見せられて。エヴァーでマクロスィーなダイナミックな戦闘シーン。子供アネモネの凶悪な可愛さ。プラグスーツのアネモネ。アイドル風のアネモネアネモネアネモネアネモネ。ruann が歌う主題歌 「There's No Ending」。Type the End に乗ってたアネモネの主題歌が No Ending!むり、断じてむり、しゅごいぃぃ期待しちゃうぅぅ!

勝てなかったよ、エウレカセブンには・・・

 

土台無理な話なんである。期待しないなんて。結局何だかんだで好きなんである。TV版、ポケ虹、AO、一年に一回は見るもんね。しょうがないね。直前に公開されたPVで 4:3 画面が写ってて一抹の不安を覚えるも観たい気持ちは変わらない。もう一度言う。好きなのだ。

 

さて、エウレカセブンはそれぞれのシリーズ全てが別の「平行世界」であることが根底にある。TVシリーズと映画一作目のポケ虹(ポケットが虹でいっぱい)からも分かるように、キャラクターは共通しているが、その生まれ、育ち、性格から役割/立ち位置まで全てが作品ごとに違う。それでいて別世界にはきちんと別シリーズの世界が存在していることを分からせる演出が挿入されている。

これは凄く旨い手法だなと常々思っている。上から目線か。すまぬ。すまぬ。メディアミックスの特性を逆手に取って、◯◯版では△△が××で~という新規ユーザーにとってはうざくもある古参からのよくあるオタクうんちくを迎合しつつも抑制している。だって全部ちがうんだもん。こまけえことはいいんだよ。全部ちがって全部いい。AC。つまり、ご新規さんはどれから見ても問題ないだけでなく、どれから見ても常に新鮮さを持って作品を見られる。切り口図柄が全部違う金太郎飴か。すごい。(AOだけ特殊かもしれない・・・)

 

以下ネタバレ含む。

今作 ANEMONE ハイエボリューション(以下ハイエボ2)は、それら平行世界にある作品群を一本の糸で繋ぐような作品である。レントンと再会するために、何度も世界を作っては捨てる、碇・ゲンドウ・エウレカ(もしくは岡部・倫太郎・エウレカか?)という存在に、真正面からハイエボ2世界のアネモネ、石井・風花・アネモネが立ち向かう。

 

アネモネと父との回想シーン。若干 Peeping Life っぽいと思ってしまうがすぐ慣れた。子供アネモネかわいい。KAGAMIのTiger Track。泣ける。場所的に?東京が舞台だから?シト襲来。エヴァ的戦車戦、艦隊戦。板野サーカスヤシマ作戦。ドミニクコンシェル。シトへの逆ダイブ(精神攻撃)。スーパーコンピューター是多!?テラをはるかに越え時代はゼタへ・・・。科学的、宗教的なストーリー展開、ミステリアス。デューイ、藤原さん。育ってきた環境が違うから好き嫌いはしょうがないエウレカシュタインズゲートの夢をみるか。または如何にして正義の味方を止めて、破壊を愛するようになったのか。インターステラーマトリックスゴジラメカゴジラ。今モキューンって言った?キングギドラビオランテエヴァ旧劇。Ballet Mecanique をやくしまるえつこが!?アネモネからのセカイ系に対する強烈なカウンター。モキューン!今敏AKIRA。最後にエヴァ&ポケ虹セルフオマージュ。ニルヴァーシュ最終形態の頭部グレンラガン

 

※11月25日追記

バンクシーってあのバンクシーから取ったのかな?あと彼が初登場シーンで呟いてる「宇宙との交信」は攻殻機動隊の重要なセリフ。2回目で気づいた。トリハダが止まらない。


Tiger Trackについては、ちゃんと「場所にちなんだアーティスト」って言ってました。。。

※追記ここまで


情報が詰め込まれすぎて頭がパンクしそうな作品。来週末もう一回観に行く予定だけど週中でもう観たい。何かに似てるなこれ・・・・あ、二郎だわ。

 

夢をみてはいけないのか?夢を見ても良いけれど、見すぎると外の世界は壊れていくのかもしれない。けれど壊し続けることで、誰かが気づいて手をさしのべてくれる可能性もある。足掻くことも大切なんである。